- ストーンは、スコットランド・アルサクレイグ( Ailsa Craig)島の天然石。オリンピックはブルー・ホーン(氷と接触する面)・コモン・グリーン(本体)を合わせて使っている。(ツーピースストーン)【Wikipedia情報】
- そのほかにも、ブルー・トレバーとか、グリーン・エルサとか、いろんな石の種類はあるけど、あのあたりの石しか使えないらしい。
- アルサクレイグ島は、どうやら私物。天然資源を保護するために、現在は、10年に1度だけ採石されている(らしい)【どこかの記事情報】
- なんでこの石しか使えないかというと、以下のような特性がある石がほかにないから。
- 石と石がぶつかり合っても壊れない適度な強度(ボディー部分に使う石)
- ぶつかり合ったときに跳ね返る適度な粘り気(ボディー部分に使う石)
- 水分含有量。石の隙間に水が入り込むと、凍った時に割れてしまう。(氷と接する部分に使う石)
- かといって、全く水を含まないと、滑りすぎたり曲がらなかったり。(氷と接する部分に使う石)
- 2ピースじゃない、大昔のストーン(ホールストーン)が1セットあると、ばらして3セット分のストーンが作れる(らしい)【先輩カーラーの話】
- 直径30センチ弱、重さ20キロ弱
「カーリングストーンは円形で、円周が914㎜(36インチ)以内、高さが114mm(4.5インチ)以上、重さはハンドルとボルトを含めて19.96kg(44ポンド)以下、17.24㎏(38ポンド)以上とする。」【競技規則R2.(a)】
※円周が914㎜=半径145㎜強。LSDで使用する公式なストーンの半径は142mm - 現在ではマイストーン(自分の石)はない。会場に備え付けのストーンを使うことになってる。
「現在では」と書いたのは、大昔は自分のストーン(二個)をもって、いろんな大会を渡り歩くというのもあったらしい。 - 断面は、こんな形
上下対称なので、ひっくり返してハンドルを付け替えて両面使える。
この図では見にくいけど、中心部分はへこんでいるので赤く塗った部分だけが氷に接している。 - 氷と接している面はこんな感じ
- ストーンとして、一番調子がいいのは、7~8年使ったもの(らしい)
- ストーン研磨とは
ストーンを紙やすりの上にのせてランニングバンドを磨く。
大きな大会中、ストーン研磨したといわれているのはこの作業を行ったということ。
カーリング場では、数年に1回ぐらいの頻度でストーンを研磨する。 - ストーン研磨機
- ストーン研磨用紙やすり(正直普通の紙やすり#80#150)
- ストーン研磨の仕方
- ストーン研磨機の上に紙やすりをセットする。
- 紙やすりの上にストーンを乗っける。
- 横方向に平行移動させる。
- xx度回転させる。
xxは、45度とか90度とか、180度とか・・・何度回転させるかとかは、アイスメーカーの経験で。 - 上記の作業(ずらして回す)を、ストーンごとに紙やすりを交換してすべて行う。
(つまり、1セットをストーン研磨するのに紙やすり16枚使う)
- ストーン研磨をすると、どうなるか
- ランニングバンドに詰まっていたゴミや脂分がなくなり、曲がり方が変わる。
- 同様に、ストーンが止まりやすくなったり、止まりにくくなったりする。
①、②に関しては、氷との相性で、より曲がるようになるのか、より止まらなくなるのかはわからない。
(一般的には、曲がるようになるといわれている) - ランニングバンドに凸凹ができて、最後にくるっと回り込むような動きをする。
- 何年かに1回は、ストーンそのものを機械で研磨する。
日本ではストーンを加工できるところはないので、カナダに送ってやってもらうしかない。
加工費より、運賃のほうが値段が高いという噂・・・(真偽不明(笑))
- ストーンチェックとは
- すべての石を、同じウエイト・同じ回転数・同じラインで投げる。
これは、簡単に言うけど、めっちゃ難しい! - だいたい試合の終わった後、フィフスの人とコーチがデータを取る。
(出場選手は、次の試合に向けて体を休める。) - 目的は、石のバラツキを確認すること。平均的な2つの石を、フォースが投げる。
- 曲がりやすい⇔曲がりにくい
- 止まりやすい⇔止まりにくい
- 変な止まり方をしないかどうか
- くるっと回り込む動きをしないかどうか
- 急に減速するような動きをしないかどうか
- 極端な石は、何度か投げてみてよく確認する。
- すべての石を、同じウエイト・同じ回転数・同じラインで投げる。
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